8K映像の撮影に必要なカメラと動画編集に必要なパソコンの選び方
この記事では「8K」映像の撮影や編集に必要なカメラ選びやパソコン選び。
さらに周辺機材について紹介していきます。
私自身、8K撮影と編集することが本当に多いです。
実際にどんな機材を使い、どれだけ予算が必要なのかもまとめておりますので、もし8K撮影の世界に興味があれば参考になれば幸いです。
【8K映像作例】
私が運営するYouTubeチャンネル「異世界ひとり旅」では、主に「4K・8K」映像で撮影した日本の絶景をお届けしております。
撮影~編集まで中々苦労が多いですが、多くの方に見ていただけるチャンネルになってきましたので、嬉しく思います。
8K撮影できるカメラ選び
- Canon R5 C
- SONY αⅠ
- Blackmagic URSA Mini Pro 12K
Canon R5
発売元 | キヤノン |
---|---|
製品 | EOS R5 |
動画性能 | 8k30fps |
公式サイト | https://cweb.canon.jp/cinema-eos/lineup/digitalcamera/r5c/ |
民生機で初の8K映像撮影できるキヤノンR5の動画専用モデルです。
個人的に動画専用機である「R5C」が発売する前の通常の「R5」を購入しました。
SONY α1
発売元 | SONY |
---|---|
製品 | α1ILCE-1 |
動画性能 | 8k30fps |
公式サイト | https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-1/ |
Canonから少し遅れて、SONYからも8K撮影できるカメラが登場しました。
もしSONYの方が早く出していたら、こちらを購入していたかもしれません。
Blackmagic URSA Mini Pro 12K
発売元 | BLACKMAGICDESIGN |
---|---|
製品 | Blackmagic URSA mini Pro 12K CINEURSAMUPRO12K |
価格 | 717,380 円(税込) |
動画性能 | 12K:60fps、8K:110fps、4K:220fps |
公式サイト | https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursaminipro |
こちらは8Kどころか、12Kまで撮影できるシネマカメラです。
さらに12Kで120fps、8Kなら110fpsとすさまじい性能を誇ります。
ブラックマジックは「RAW」動画の編集もしやすく、映像制作業界ではn定評があります。
さらにレンズも必要
カメラ本体で50~80万円ほどの費用がかかりますが、ここからレンズ台がかかります。
レンズ選びはかなり好みが分かれますが、カメラ本体も高い上、レンズもかなりの価格になります。
カメラ+レンズ台で約100万円はかかると思って貰った方がよさそうです。
さらにプロの業務現場では、予備機なども必要になるのでカメラ本体を2機用意している方もいます。
カメラ本体+レンズ価格で予算は約100万円以上
カメラ周辺機材①|CF express プログレード
8K動画の撮影に必要なメモリカードになります。
通常のカメラだと「SDカード」のイメージがあると思いますが、CanonR5など8K映像撮影できるカメラにはさらに上位の「CFエクスプレスカード」が主流になります。
通常のSDカードと比べて、8Kなど重いデータの書き込み速度に対応しています。
私は上記添付の「325GB」を所有してますが、価格は「約5万円」とかなり高価です。
カメラやレンズだけでも結構な出費ですが、メモリカードも容量を増やす毎に「10万円」ほどの予算を見ておくといいかもしれません。
本当はもっと大きい容量のものを買いたかったんですが、流石に予算オーバーでした。まさかメモリーカード類にも何万もお金を使うとは思ってもなかったです。
カメラ周辺機材②|可変式NDフィルター
写真撮影ならともかく、動画撮影には「NDフィルター」は必須アイテムです。
その中でも回すだけでフィルターの濃さを調整できる「可変式NDフィルター」は使いやすくて便利です。
「K&Fコンセプト」製が価格6000円前後で購入できるので、かなりコスパがいいです。
NDフィルターは晴天時だと「ND32」で使う場合が多いです。
屋外で撮影する場合、「ND2-32」辺りが使いやすい印象です。
「ND32-64」もありますが、日陰などになるとちょっと使いにくい印象です。
レンズ毎にNDフィルターを装備すると、数万円かかる。
もしくはカメラ本体に取り付ける内蔵型のNDフィルターもおすすめ
カメラ周辺機材③|ジンバル DJI RS2
動画撮影で歩き撮りする場合、ジンバルの使用が必須です。
最近のカメラは手持ちでもブレ補正が優秀とはいえ、限界があります。
風景などを滑らかに撮影したい場合、ジンバルは必ずあった方がいいです。
ジンバル選びも安物買いの銭失いになる場合があります。
2022年現在、間違いなくおすすめできるのは「DJI RS2」になります。
DJIは空撮用ドローンでお馴染みの会社でカメラのブレを抑えるスタビライザーに定評のある会社です。
「DJI RS2」は旧モデル「Ronin-S」に比べて、格段にバランスよくセッティングもしやすいので本当に神ジンバルです。
ジンバルも中途半端なものを購入するとブレを上手に吸収してくれませんので、確実によいものを購入することをお勧めします。
ジンバルの価格は5~10万円の予算
カメラ周辺機材④|三脚
固定撮影の場合、三脚は必須アイテムになります。
三脚にもピンからキリまでありますが、どんなに安くても1万円以上の三脚を購入しました。
/
Mac studioがおすすめ
せっかくカメラで8K映像を撮影できても、編集できるパソコンがなければ意味がありません。
8K映像の動画を編集しようと思うと、普通のパソコンスペックではまともに編集できません。
2022年現在、最も動画編集向きだと思う性能のパソコンはAppleの「Mac Studio」です。
M1 Maxチップ搭載のMacBook proでも編集可能ですが、排熱システムも考慮すると「Mac Studio」がよいと思います。
価格50万円のパソコンですが、従来のパソコンに比べるとかなりコスパよくまとまってると思います。
私も購入するか迷いましたが、結果編集でストレスがなくなり、動画の書き出しもかなり早くなりました。
初期、私が8K編集に使ってきたパソコン
近年のApple系のパソコンは自社オリジナルの「M1チップ」が主流となってますが、今まで私自身「Intel」版のチップを搭載した「MacBook pro」を使っておりました。
約38万の予算で2019年製のMacBook proを購入しましたが、こちらでもかろうじて8K映像の編集は可能でした。
ただし編集中、8K映像はかなり動作がもたつき、編集に苦労したのが事実です。
また動画の書き出しも約10分程度の動画でも「5時間」以上の時間がかかりました。
こういったことがストレスで思うように編集作業が進まなかったので、パソコン選びは本当に重要だと思いました。
先にも述べましたが、2022年現在最もコスパの優れたパソコンは「Mac Studio」だと思います。
M1 Maxを二つ繋げた「M1ウルトラ」のチップを搭載し、MacBook系に比べて熱処理問題も考慮した作りになってます。
気楽に持ち運びできないことは欠点ですが、自宅作業で快適に動画編集する上では最高クラスの性能です。
M1 MAXでも編集可能
M1 ウルトラであればスペックに余裕ありますが、「M1 MAX」でも編集は可能です。
パソコンのスペックは余裕を持って選びたいですね。
おすすめ動画編集ソフトはこの3つがオススメ!
- Final Cut ProX
- Adobe Premiere Pro
- DaVinci Resolve 17
8K映像編集できる動画編集ソフトは上記3つに集約されます。
Apple系のパソコンと相性がいい「Final Cut ProX」を使ってます。
「Premiere Pro:プレミアプロ」の方が機能的ですが、個人的にすさまじく苦手なので避けています。
最終的にカラーグレーディングをバッチリできるようになりたいので、「DaVinci Resolve 17」を使う予定です。
別メディアで動画編集におすすめのソフトを紹介しております。
→【もう迷わない】Mac派におすすめの動画編集ソフト5選(ガジェットウォーカー)
先に紹介した「CFエクスプレスカード」をパソコンに取り込むためのカードリーダーです。
CFカードをパソコンに繋げるリーダーが少ないためか、約1万円とこちらも高価な機材です。
ただ転送速度は速い上、SDカードなども使えるため購入しておくと何かと便利ではあります。
サンディスクのSSDエクストリームプロ
- エクストリームプロ版
- 1TB:26000円
- 2TB:5万円
ポータブルSSDの中ではかなり高価な部類ですが、転送速度は爆速かつ信頼と実績に「サンディスク」製です。
8K映像はデータ容量を食うので、外付けのポータブルSSDがあると便利です。
サンディスクのSSD
先ほどのSSDとそっくりですが、違います。
転送速度は落ちますが、その分価格的に少し安くなってます。
crucial X6
ポータブルSSDで定番の「crucial」シリーズです。
サンディスク製に比べてコスパよく感じます。
- カメラ機材:100万円~
- パソコン:30~70万円(ディスプレイなども購入)
- カメラ周辺機材:15万円
- パソコン周辺機材:5万円
- 合計:約150~200万円
本当にざっくりですが、8K映像の撮影から編集まで必要な機材を購入していくと、ざっくり150~200万ほど予算はかかると見ておいた方が良さそうです。
一昔前では8K映像なんて考えられませんでしたが、近年では一般人でもちょっと無理すれば導入できなくもないレベルになってきてますね。