【まるでドローン】ジンバルで滑らかな映像を撮影するためにオススメのカメラ機材
今回はジンバル撮影でまるでドローンのように撮影できる機材選びのコツを紹介していきます。
私自身が運営するYouTubeチャンネル「異世界ひとり旅」ではできるだけ滑らかな映像をお届けすべく、いろんな機材を試してきてますが、その経験を元にどんな機材がおすすめか紹介していきますね。
身もふたもないですが、滑らかな映像を手軽に撮影したいなら、「GoPro HERO10」か「DJIポケット2」などを選ぶのがオススメです。
どちらも6万円弱で購入できる上、4K映像も撮影できます。
「GoPro HERO10」に内蔵されている「電子手ぶれ補正」は凄く優秀で、ジンバルなしでも素晴らしく滑らかな映像を撮影することができます。
対して「DJIポケット2」は小型カメラにスタビライザーが付属しており、滑らかな映像を撮影できます。
コンパクトカメラの中では最強クラス
手ぶれ補正に関しては、どちらも秀逸なので甲乙つけがたいです。
普通に歩き撮りしてもイヤな感じの手ぶれにはならないので、動画初心者には本当におすすめです。
逆にミラーレスにジンバルだと歩き方をしくじるとガクッとイヤな手ぶれが入ってしまいますしね。
小型カメラ、2つの欠点
- 決められた画角(広角)しかないこと
- センサーが小さいので暗所に弱いこと
欠点と言えば、どちらも広角でしか撮影できないこと。
レンズの選択ができないのは辛いところですね。
GoProの正確な画角はわかりませんが、スーパービューにすると周辺の歪みがすさまじいほどの広角です。
「DJIポケット2」の場合、基本画角は「20mm」とかなりワイド、一応2倍ズームもできますが…
あとはカメラサイズが小さいため、必然的にセンサーサイズも小さくなること。
つまり暗所撮影時にはどうしてもミラーレスカメラなどと比較すると見劣りしてしまう部分はでてしまいます。
まあ完璧なカメラ機材はないってことですね。
価格も安く最も手軽に使いやすいカメラ+ジンバルは「DJIポケット2」+「延長ロッド」の組み合わせです。
色々試しましたが、これがマジで一番使いやすいです。
延長ロッドなんている!?
と思うかもしれませんが、DJIポケット2のみだと正直軽すぎるが故に、
腕や肘のクッションが効かず「縦揺れ」が入ってしまいやすいです。
そのため延長ロッド+スマホを装備させて重みをつけると、縦揺れをグッと軽減できます。
この装備に加え、「ジンバル歩き+腕でカメラを水平に保つ」をちょっと意識するだけで凄く滑らかな映像の撮影ができます。
ワイヤレスモジュールを加えることで、スマホモニターになるので撮影している画角もすさまじく確認しやすいです。
かなりのお金を使っていろんな機材を試しましたが、これが一番使いやすいという結論です。
GoPro+ジンバルの組み合わせが一番滑らか
ちなみにGoProとジンバルを組み合わせると凄く滑らかな映像を撮影できます。
GoPro単体での手持ちでも滑らかなのに、ジンバルを組み合わせると凄いことになります。
映像の滑らかさで言えば、先の「DJIポケット2+延長ロッド」よりも滑らかな映像を撮影できます。
ただ画角が広角に限られてしまうのは少し残念です。
また一番の注意点は、GoProのタッチモニターの反応が悪いこと。
そして撮影ボタンの押し込みでGoPro+ジンバルごと押し込むのが気になります。
モニターの大きさや撮影時の運用のしやすさでは、先に紹介した「DJIポケット2+延長ロッド」の組み合わせの方がずっと扱いやすいです。
GoProの画角や画質で問題ないなら、2022年現在最も滑らかな映像を撮影できるのは、「GoPro+ジンバル」の組み合わせが一番だと思います。
前置きが長くなってしまったが、ジンバルにカメラを搭載するなら「カメラ選び」も重要です。
私自身、「Canon R5」をジンバルに搭載して撮影してますが、正直ジンバル撮影との相性はよくないと痛感してます。
SONYα7シリーズも所有してますが、動画撮影におけるブレ補正に関しては正直「キヤノンよりSONYの方が優秀」だと思います。
カメラの種類やメーカーによってジンバル撮影との相性も変わってきますので、あなた自身の予算や使いたい機材がジンバル撮影と相性がいいか事前にしっかりチェックしておきましょう。
今なら「YouTube」という媒体でいろんなカメラレビューやジンバルとの相性も分かります。
ただ動画を見る注意点としては、ほとんどの動画発信者はそこまでジンバルでの撮影が上手ではないということ。
カメラやジンバルの性能が悪くなくとも、歩き方や撮影の仕方が下手クソでブレブレの映像になってる場合もあります。
ここは動画投稿者の技量も見極めて機材の判断をしましょう。
私自身、いつも参考にさせてもらってるのは、「よっちゃん 宇宙カメラ」さんと「タケル東京ランドスケープ」さん、「anna film production」さんです。
逆にお二人のレベルだと多少カメラのブレ補正が甘くともめちゃくちゃ滑らかに見えてしまうんですけどね。
タケル東京ランドスケープ さん
2022年、最も手ぶれ補正が優秀なのは「SONYα7Ⅳ」
私自身、ブレのないカメラを探し続けてますが、YouTubeなどでいろんなカメラ機材を見ている限り、2022年3月現在最も手ぶれ補正が優秀そうなのは、「SONYα7Ⅳ」だと思います。
SONYのカメラは早くからYouTube、動画市場を見越して映像撮影向きのミラーレスをどんどん出している印象ですね。
個人的にはすでに「キヤノンR5」を購入してしまってるので、ファームウェアなどでブレをもう少し改善してほしいですね。
SONYの最新ミラーレスは手持ち撮影でもかなり滑らかな映像を撮影できる。
ジンバル選びに注意すること
おすすめのジンバルはDJI RS2
2022年現在最もおすすめのジンバルは断然「DJI RS2」です。
数多くの種類のジンバルがありますが、間違いなくパワーのあるものがおすすめです。
発売元のDJIはドローンが主力商品で空でも滑らかな映像を撮影できるため、スタビライザーにも定評があります。
ただ闇雲にパワフルなジンバルがおすすめかというとそうではなく、カメラのサイズに応じてジンバルを選ぶことをおすすめします。
さすがにGoProやコンデジをこの「DJI RS2」に搭載するのは無理がありますしね笑
フルサイズのミラーレスや一眼レフをジンバルに搭載するなら「DJI RS2」がおすすめです。
また「BMPCC」などのシネマカメラはカメラ自体に手ぶれ補正がないので、なおさらジンバルの安定性に命をかけることが重要です。
「DJI RS2」の前モデルである「Ronin-S」も一見同じようなパワフルさはありそうですが、映像の安定度は全く違います。
とにかくジンバルを使う以上、間違いなく安定性の高いものを選ぶことをオススメします。
カメラとジンバルのバランス調整に時間をかけること
ジンバルにカメラを搭載すること自体は簡単ですが、バランスを取ることに命をかけましょう。
特にジンバルを購入した初期は、完璧にバランスを取ることに数時間は時間をかけることをオススメします。
DJI RS2などパワフルなジンバルは多少重いカメラでも多少バランスが取れてなくても、意見普通に挙動してくれます。
しかし、ちゃんとバランスが取れてないと微妙な振動が入ったりしてしまいます。
大きな画面で見ると、変なガタつきが入りやすくなります。
だからカメラとジンバルのバランスは撮影してはしつこいくらい繰り返して完璧を求めるようにしましょう。
パン軸・ロール軸・チルト軸全てのバランスをきっちり取るようにしよう。
全部のバランスが取れてないことは結構あります。
ジンバル歩きをマスターすること
ジンバルとカメラのセッティングが完璧にできたら、あとは撮影者の腕の見せ所です。
いくらジンバルでもそのまま歩いてしまうと、縦ブレが入ってしまいます。
地上でもドローンのような滑らかな映像を撮影したいなら、膝を曲げ腰を落としすり足のように歩くことが重要です。
そうすることでカメラへの震動を抑えることができます。
さらに持ち手は脇を締めて、肘のクッションを上手に使い縦揺れしないように注意しましょう。
第三者から見ると滑稽に見えるかもしれませんが、ジンバル歩きであちこち歩き回ってるとだんだんと人の目は気にならなくなりますよ笑
個人的な工夫、軽いサイドハンドルを装備
個人的工夫ですが、サイドハンドルを装備させてより安定感のある持ち手を実現させてます。
サイドハンドル分、重くなるのが欠点ですが、できるだけ軽くなるよう持ち手をプラスチック製にしています。
ジンバルの機能を理解すること
ジンバルにはそれぞれ独自の機能があります。
途中で「水平バランス」が崩れた時や異常があったとき、すぐにキャリブレーションなどを行えるように機能を理解しておきましょう。
ジンバル運用中は通常の撮影より体力を使うので、現場ですぐに使えるように事前にどんな機能があるかは理解しておきましょう。
また縦撮影できるポートレートモードや動きに自由度の高い「FPVモード」など使いそうで使わない機能があります。
ジンバル運用中にうっかり別モードに切り替わってる場合も多々あるので、すぐに戻せるようにしましょう。
キャリブレーションやバランステストなど、必要に応じてすぐに使えるようにしよう。
長時間撮影になると疲労がたまりまくって、考えることすら疲れてきます。
徹底的に体力をつけること
ジンバルをぶん回し始めると、とにかくその重さに体力が必要ということがわかります。
はじめは5分ほど歩くだけでも結構しんどいものです。
私自身も最初はとにかく疲れました。
ジンバルを持つだけでもしんどいのに、さらにジンバル歩きまでしなくてはならない。
この対策として、
- 根本的に体力をつける必要
- ジンバルに慣れること
この二つが求められます。
はじめはジンバルの重さや操作の不慣れから必要以上に体力を使います。
ある程度使い続けると、ジンバルを持つことにそこまで体力は使わなくなってきます。
ただ長時間撮影となるとやっぱり疲れます。
私自身散策系のYouTubeチャンネルを運営していることもあって、週1程度で撮影しますが、おかげでかなり慣れてきました。
おかげさまで「フルサイズカメラ+ジンバル」を持って10キロほど歩けるようになりました。
ジンバルを購入した当初はこれ30分でも撮影するの無理!と思ってましたが、やり続けると慣れるものなんですね。
撮影時間4時間ほどかかった動画
約4時間ほどかけて明治村を歩き回りながら撮影した動画です。
ジンバルを持ちながら歩き回ると、すごいいい運動と筋トレになります。
運動不足でカメラ好きにはおすすめの健康法です。
「ジンバル散策を提唱したいですね笑