【3年使い倒した】動画機としての「キヤノンEOS R5」レビュー
この記事では、2020年7月発売「キヤノンEOS R5」を発売から2023年8月現在までいろんな場面で使い続けてきたレビューを紹介していきます。
と言っても写真撮影機としてではなく、「動画撮影機」として使ってみた感想です。
8K映像の撮影がしたくて、このR5を選びました。
あくまで個人的感想ですが、良い点も悪い点もお伝えできればと思います。
キヤノンEOS R5と購入したレンズ&周辺機器
- レンズ①:RF24-70mm
- レンズ②:RF14-35mm
- レンズ③:RF70-200mm
- 記録メディア:PROGRADE CFカード コバルト
- NDフィルター:PolarPro SUMMIT
- 予備バッテリー
私自身が購入したセットは上記の通りです。
機材費用は合計で100万円以上もかかってしまいました。
RFレンズ高すぎ!!
レンズが高すぎる問題でなかなかキヤノンRシリーズに移行できない方も多いと思います。
なんとか仕事をして元を取り返さないといけませんね笑
【最大の特徴】8K映像は美しい
- カメラ:Canon R5
- レンズ:RF24-70mm
- ジンバル:DJI RS2
- 設定:8K24fps
実際に「キヤノンEOS R5」で「8K」撮影した映像です。
動く等身大ガンダムが登場したので、撮影には最適の被写体でした。
8K編集はMacBook proで可能
- Macbook Pro16インチ(2019年モデル)
- プロセッサ:第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ
- メモリ:32GB
- グラフィックス:AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)
- ストレージ:1TB SSD
- 価格:¥378,100円 (税込)
編集用に使用しているMacBook proのスペックはこんな感じ。
特に2021年最新のM1MacBookを使ってるわけではありません。
動作はかなり重いですが、なんとか編集可能です。
動画の書き出しは数時間かかるのが難点ですが、編集自体できるのはありがたいですね。
もし私が今8K用の動画編集パソコンを購入するなら、「M1MacBookPro」のスペックを盛ったものを購入しますね。
8K編集はちょっとスペックの高いパソコンでも編集可能。
個人的に今パソコンを買うならM1のMacBookプロを買う。
2022年 M1 ULTRAのMac Studioを購入
さすがに2019年モデルのMacBookでは8K編集は厳しくなってきたので、2022年現在最高レベルのパソコン、「Mac Studio」を購入しました。
価格は約50万円の吊るしモデルです。
動画撮影機としてCanon R5はどうなのか?
良い点
- 映像性能が優秀
- モニターが見やすい
- 4K高画質がおすすめ
悪い点
- ジンバルと相性が悪い
- カメラが大きい
- RFレンズ高すぎ
フルサイズミラーレスの中では重いし、高い笑
「フルサイズミラーレス」と言えば「SONYα7」シリーズが有名ですが、「Canon Rシリーズ」のカメラサイズは一回り大きいです。
よりコンパクトなサイズのカメラを希望するなら、SONYα7シリーズの方がおすすめです。
またRFレンズはやっぱり高いです笑
SIGMAやタムロンさんあたりのサードパーティレンズでコスパがよいものが出てほしいですね。
SONYのフルサイズミラーレスと比較すると、一回り大きく感じる。
ただ背面の液晶モニターも大きいので、映像の確認はしやすい。
一番のおすすめは「4K高画質」での撮影
毎回8K映像で撮影していると大変ですが、普段使いにおすすめの設定があります。
それが「4K高画質」設定です。
高画質設定にするなら、別途設定が必要
これは「8K」をオーバーサンプリングして「4K」にしてくれます。
4Kで撮影するなら、確実に高画質モードにしておくことをおすすめします。
映像作例|約2時間撮影しっぱなしでも熱問題なし
- CanonR5
- レンズ:RF14-35mm
- 撮影設定:4K30fps高画質
- 撮影時期:2月(肌寒い)
- 撮影時間:約2時間
- 撮影データ量:約50分
- バッテリー消費:1本ギリギリ
映像自体は約30分ほどの動画ですが、実際のデータは50分ほどあります。
約1時間30分ほどこの島に滞在してましたが、「4K高画質設定」でほぼ撮影しっぱなしでした。
しかし熱警告が出ることもなく、途中で撮影中断になるようなこともありませんでした。
2月だったので、熱問題は出ませんでしたが、夏場は何度か熱警告は出てたと思います。
1年半ほど使い続けてますが、時期によっても長時間使用できるか分かれますね。
バッテリーは1本ギリギリ使い切る形。
長丁場になるほど、もう1本予備はほしいところですね。
【ここが気に入らない】ジンバル運用だと微振動あり
以前、別記事でまとめたのですが、実際使ってみて一番の不満点は「ジンバル」に搭載して運用するときです。
「Canon R5」は最大8軸の手ぶれ補正がありますが、これがジンバル運用時「微振動」になってしまいます。
細かく見なければ気にならないのですが、よく見ると「ブルブルッ」という微振動が入ってしまいます。
これは動画用の電子手ぶれ補正をオンにすると、微振動が入りやすくなります。
動画電子ISは「切」が個人的におすすめ
こちらは「動画電子IS」設定の画面です。
「切」にすると、歩いたときの震動は出やすくなりますが、微振動はなくなります。
あとはジンバル歩きでどこまでフォローできるかが重要ですね。
Cannon R5の微振動問題
私自身だけかと思ってましたが、有名なジンバリスト「宇宙カメラのよっちゃん」さんも同様の症状を述べてました。
私自身もCanonR5とSONYα7Ⅲの両方を動画撮影機として使っておりますが、ジンバル運用においては「SONYαシリーズ」の方が優秀と言わざるを得ません。
8K映像が撮影できる「SONYαⅠ」の方が「CanonR5」より先に出ていたら、たぶんそちらを購入していたと思われます。
ただ「SONYαⅠ」は熱問題で長時間撮影がかなり厳しそうなんですよね。
2022年現在、これだけカメラ機能は進化していても完璧な機材というものはなかなかないですね。
というか機材の欠点は人間側でフォローすべき。
私自身の撮影の腕も微妙なのでもっと腕を磨くべきだと痛感します。
CannonRシリーズの手ぶれ補正はあくまで「手持ちでの写真撮影」のためという印象。